物語
- story -
主人公――波瑠季は、目が覚めると暗い森の中にいた。
傍らには、由貴緒と名乗る見知らぬ青年。
波瑠季は――そして由貴緒もまた、自分の名前以外の記憶を持ち合わせていなかった。
混乱しながらも、彼らは夜の森の奥に明かりが灯っているのを見つける。
明かりに誘われ進んだ先には荒れ果てた洋館。
そして洋館には、ヘンゼルとグレーテルと名乗る幼い兄妹がいた。
彼らはこの洋館で、無事朝を迎えられるのか。
あるいはこの洋館から、逃げ出せるのか――